チランジア
Tillandsia

机の上に転がしておいても生きている、エアープランツとも呼ばれるチランジア

ウィキペディアによれば
ハナアナナス属(チランジア Tillandsia)は、708種(変種、品種、自然交配種含む。2008年6月現在)を含む属で、パイナップル科の常緑の多年生植物である。中央および南アメリカ、アメリカ合衆国の南部、ならびに、西インド諸島の、森林、山、砂漠に自生する。樹木や岩石に着生する着生植物を多く含む。これらの着生種は、土や根を必要とせず葉から雨や空気中の水分を吸収することから、「エアープランツ」(Airplants)とも呼ばれる。
特徴
全て草本で、茎が伸びるもの、伸びないものがある。茎が伸びる場合、分枝はしないか、またしても僅かである。根の発達は悪く、全く出さない種もある。葉は多くの種ではロゼット状だが、束生や2列生などの形を取る場合もある。葉はおおむね細長く、全体が湾曲したりねじれたりと様々な形を取るものが多い。葉の縁に棘を持つものはなく、また葉の基部がスプーン状になり、これが重なって偽鱗茎を形成する種が多い。
また葉の表面に銀白色や灰色などの鱗片を持つ種が多く、それが多い場合には全体に銀白色などに見える。これは光を反射することで強い光に耐えること、それに空中から水分を吸収する機能を持っているとされる。また葉鞘の重なった部分に水を貯めるようになっている種もあり、これらは総じて乾燥した環境への適応と見られる。
花は両性花で3数性。多くの場合、花序は穂状で、総状の種もある。花序には普通は多くの花を含み、2列に並んで羽状になるか、多数の列をなして紡錘状になり、またそのような花序が複数集まって掌状などの複合花序を作る。花の下には花苞があり、多くは赤や桃色などの鮮やかな色になる。また花柄の基部には1次苞があり、これも同様に色づく例が多い。萼は3つに深く裂けるか完全に区切られ、長楕円形など。花弁は3個で長く、毛も鱗片もない。雄しべは6本で、子房は3室。果実は刮ハで円柱状をなし、種子は細い円柱状か紡錘形で基部に冠毛のような白い綿毛がある。
属の学名はスウェーデンの植物学者で医学教授であったティルランツ(E. E. Tillandz, 1640年 - 1693年)にちなむ。和名はかなりの振れがある。サルオガセモドキ属は本属の1種、T. usneoides の和名に基づくが、同様によく知られ、栽培される種である T. cyanea の和名を取ってハナアナナス属も使われる。また学名カナ読みでチランジア、ティランジア、さらにチランドシアも使用される。本記事では和名学名共に振れがあることからひとまずこの和名を使う。なお、園芸方面では学名カナ読みと共にエアープランツの名も使われる。
分布
北アメリカの北緯35°から南アメリカの南緯43°まで、それに標高4000mの高地にまで生息する種があり、これはパイナップル科における南北と標高の上限全て、この属の種で押さえているということになり、またこの科の中では耐寒性の高い種が含まれることもわかる。
アルゼンチン・ボリビア・ブラジル・中央アメリカ・コロンビア・コスタリカ・キューバ・ドミニカ共和国・エクアドル・エルサルバドル・フロリダ・ガテマラ・ガイアナ・ヒスパニオラ島・ホンジュラス・ジャマイカ・メキシコ・ニカラグア・パナマ・パラグアイ・ペルー・スリナム・トリニダード・アメリカ合衆国・ウルグアイ・ベネズエラ・西インド諸島
生息環境は、直射日光が照りつけ40度℃近くに達する場所から森林地帯の木の幹の様なほとんど日の当たらない場所まで多岐にわたるが、崖や丘、木の上などの風通しが良い場所であることが多い。また、本属が分布する乾燥地帯では、降雨が稀である代わりに夜になるとしばしば多量の霧が発生する地域が多く、根からではなく体表の鱗片から水分を吸収する本属(銀葉種)の生活様式はこのような環境と対応する。
生態など
多くの種が樹木、岩石などに着生し、人家の屋根などにも出現する。一部に垂れ下がるものもあり、また地上性の種もある。
根からの吸水に全く頼らない種が含まれ、例えばモスボールの別名がある T. recurvata やブラジルで「ブラジルの開拓者」と呼ばれる T. stricta などは往々にして電線に着生している。また T. purpea や T. latifolia は地上性でありながら根が発達せず、束生した葉のみの姿で地上に転がっている。これらはアンデス山中の砂漠に見られる種で、風に転がりながら生育している。むしろ根で固定されていた場合、砂に埋もれてしまう危険があり、それに対する適応との見方もある。
また偽鱗茎を作る種には、野外でアリを住み込ませるアリ植物であるものがあることが知られている。
分類
500種以上があり、これはパイナップル科で最大である。花の構造などを元に以下の7亜属に分類される。以下に代表的なものを挙げる。

メキシコのサボテンの自生地を見に行ったときに、町の電線についていたのがチランジアでした。
自分ではうまく育てられませんが、花を咲かせたのを紹介していただきました。
また都内文京区の東大植物園の温室で咲いていました。
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2023/05/18


2023年春
花が咲いたのを紹介していただきました。
価格破壊は植物の世界に押し寄せています。 2月 てのひらサイズ


6月7日 カプトメデューサ 上の写真の左側の2株目が咲きました。
花の出方は下の種類と似ているようですが、色は紫がかっています。


1株目、上写真の右側 3月30日、蕾が大きい

4月30日、開花中、雄蕊は上述の特徴の通りでしょうか。
  
下記はウィキペディアから転載させていただきました。
チランジア・カプトメドゥーサエ Tillandsia caput-medusae
チランジア・カプトメドゥーサエ Tillandsia caput-medusae E. Morr. はパイナップル科の植物の1つで、いわゆるエアプランツの1つ。壺形で鱗片が多く、紐型の葉が曲がりくねる
特徴
着生植物で茎は伸びないが、高さは15-20cm、時に40cmに達する[1]。葉は紐状で幅5mm以下、先端は尖り、緑白色の鱗片で一面に覆われており、全体に内巻き、外巻き、あるいはよじれたりねじれたりと様々な形を取り、決してまっすぐには伸びない。葉鞘は広卵形から楕円形で膨らみ、それが互いに重なって徳利状の偽鱗茎を形成している。
花茎は細く、直立するかやや斜めに伸び上がる。花茎苞は葉状で深い瓦重ね状に配置する。穂状花序は単独に生じるか、または2-6個が掌状につく。個々の穂状花序は線状披針形で長さは18cmほど、先が尖り、12-14の花を含み、まっすぐに立つか、あるいはやや曲がる。花軸はほぼまっすぐに伸び、細くて稜があり、無毛。花苞はややまっすぐな形で先端が鈍く尖った卵状披針形で長さ2cm、紙質で緑か、あるいは赤や淡紅色に色づく。花にはほとんど柄はなく、萼片は長楕円形で先が鈍く尖り、毛はない。花弁はまっすぐで線形、すみれ色を呈し、長さ3-4cm。雄蘂は花弁より先へ突き出る。 刮ハは細い円柱形で長さ3-4cm。
種小名は「メデューサの頭」の意で、その姿が髪の毛が蛇であるギリシャ神話の怪物を思わせるところからの命名である[2]。チランジア亜属。
分布と生育環境
メキシコからコスタリカまで分布し、標高2600mまで記録がある[3]。普通は1000-1500mくらいの高地林の樹木に着生しており、現地では下向きに生える例が多いという[4]。
また本種は野外ではアリと共生しているとされる[5]。


植物園の様子
花見に、東京都文京区の、東大植物園に行ったところ、温室にチランジアが色々展示してあり、幾つかは花が咲いていました。